朝、クローゼットを開けても半袖ばかりで、肌寒い日に着られる服が見当たらない。かといって衣替えは半日仕事になりそうで、つい後回しにしてしまう。そんな経験はありませんか。
衣替えは、手順を決めておけば思ったより短い時間で片づきます。だらだらと1日がかりになってしまうのは、「何をどの順番でやるか」が決まっていないことが原因のことが多いのです。
今回は、夏物のしまい方から秋物への切り替えまで、迷わず進めるための手順を紹介します。
衣替えの始めどきは「気温」で判断する
カレンダーの日付ではなく、気温を目安にすると失敗しにくくなります。
目安は、最高気温が25度前後まで下がり、最低気温が20度を下回る日が続き始めたころ。この時期になると半袖1枚では肌寒く感じるようになり、長袖の出番が一気に増えます。地域差はありますが、多くの地域で9月中旬から10月上旬がこのタイミングにあたります。
一度で全部を入れ替えず、盛夏用の薄手だけ先にしまい、秋口にも着る長袖Tシャツやカーディガンは最後まで残しておくと、気温が戻った日にも困りません。
まず「全部出す」から始める
遠回りに感じても、対象の引き出しやケースの中身を一度すべて出してしまうほうが早く終わります。中身が見えないまま入れ替えると、着ていない服や重複しているアイテムがそのまま残り続けるからです。
3つの箱に仕分ける
出した服は「来シーズンも着る」「手放す」「保留」の3つに分けます。判断に迷う服は無理に決めず保留の箱へ入れ、衣替えの作業そのものは止めないのがコツです。
保留の箱は次のシーズンまで開けずにおき、一度も思い出さなかった服は手放す、と決めておくと少しずつ量が整っていきます。
夏物をしまう前のひと手間
見た目にきれいでも、一度でも袖を通した服には汗や皮脂が残っています。そのまま収納すると、時間がたって黄ばみやにおいの原因になります。
洗濯またはクリーニングをして、完全に乾かしてからしまうのが基本です。生乾きのまま密閉するとカビが出やすいため、風通しのよい場所で半日ほど陰干ししてから収納すると安心できます。
防虫剤は、引き出し1段につき1〜2個が目安です。成分は空気より重く上から下へ広がるため、服の上に置くと全体に行き渡ります。入れすぎても効果は頭打ちになり、においが強く残るだけなので、規定量を守るほうが結果的に快適です。
収納アイテムはしまう物で選び分ける
収納グッズは「とりあえず圧縮袋」で揃えると、ニットが型崩れしたり、次に出すときシワだらけになったりします。しまう物に合わせて使い分けたいところです。

かさばる冬の上着や来客用布団は圧縮袋が向いていますが、ニットやシャツのように風合いを保ちたい服は、通気性のある不織布ケースにゆったり入れるほうがよい状態を保てます。
秋物は「取り出しやすさ」を優先して戻す
しまうときの美しさよりも、毎朝の出し入れのしやすさを基準にすると、その後の生活がラクになります。
よく着るものを手前と上段に、着る頻度が低いものを奥と下段に配置します。ハンガーにかける服は、間隔を指2〜3本分あけると、風が通ってにおいがこもりにくく、シワも寄りにくくなります。
畳んで引き出しに入れる服は、重ねずに立てて並べると、下の服を崩さずに1枚だけ取り出せます。
「衣替えをしない収納」という選択肢もある
クローゼットに余裕がある家なら、季節でしまい込まず、オールシーズンの服を一度に見渡せる状態にしておく方法もあります。入れ替え作業そのものがなくなるのが利点です。
一方で、服の量が多い場合や収納スペースが限られている場合は、季節ごとに分けたほうが1軍の服を選びやすくなります。自分のクローゼットの容量と服の量を見て決めるとよいでしょう。
まずは15分、1軍だけ入れ替える
全部を一気に終わらせようとすると腰が重くなります。まずはよく着るトップスとボトムスだけを秋物に入れ替える15分の作業から始めてみてください。
それだけでも翌朝の身支度がぐっとラクになり、残りの衣替えにも取りかかりやすくなります。


