気づけば夕方6時にはもう外が暗い。夜が長くなったはずなのに、その時間をなんとなくスマホを見て終わらせてしまい、寝る前に少し物足りなさが残る。そんな夜を過ごしていませんか。
夏の夜は暑さで何をするにもおっくうでしたが、涼しくなってくると、家での時間は一気に過ごしやすくなります。せっかく増えた夜の時間を、少しだけ意識して使ってみると気分が変わります。
今回は、秋の夜の家時間を心地よく過ごすための工夫を紹介します。
「夜が長くなる」とは、どのくらいか
8月の終わりと10月半ばを比べると、日の入りの時刻はおよそ1時間早まります。夕食後に自由に使える時間が、体感でそれくらい増える計算になります。
この1時間を「なんとなく」で使うか、「今日はこれをする」と決めて使うかで、1週間、1か月と積み重なったときの満足感はずいぶん変わってきます。まずは、増えた時間があることに気づくところからです。
最初に見直したいのは照明
夜の家時間の居心地は、照明でほぼ決まると言ってよいほどです。
昼白色の明るい天井照明をつけたままだと、脳は活動モードのままで、なかなかくつろげません。夜の後半は、電球色の暖かい光に切り替えたり、フロアランプや卓上ライトなど低い位置の明かりだけにしたりすると、自然と気持ちがゆるみます。
明るさを落とすと眠くなりやすいのは、暗さが体に休息の合図を送るためです。就寝の1〜2時間前を目安に光を弱めていくと、寝つきも整いやすくなります。
夜時間の使い方をタイプで考える
「有意義に過ごさなければ」と気負うと、かえって腰が重くなります。その日の気分に合わせて、ゆるく選べるようにしておくのがおすすめです。

1回の目安時間を15〜60分の範囲にしているのは、それ以上長くすると翌日の睡眠に食い込みやすく、短すぎると気持ちが切り替わらないためです。時間を区切っておくと、だらだら続かずに済みます。
読書を習慣にするコツ
読書の秋とはよく言いますが、続けるには「量」ではなく「時間」で区切るのがコツです。
「1日10ページ」と決めると、乗らない日には負担になります。「寝る前の15分だけ開く」と決めておけば、その日に3ページしか進まなくても達成になり、途切れにくくなります。読む場所を決め、本を枕元に置いておくと、始めるハードルがさらに下がります。
「やらないこと」も決めておく
心地よい夜時間は、足すことだけでなく、減らすことでもつくれます。
就寝の1時間前になったらスマホは充電場所に置く、コーヒーや濃い緑茶は夕食までにする、と決めておくだけでも、夜の落ち着きは変わります。カフェインは人によって数時間ほど影響が残るため、夕方以降を控えると寝つきに響きにくくなります。
「これはしない」と先に決めておくと、その分の時間と気持ちの余白が生まれます。
家族がいても、一人の時間はつくれる
同居する家族がいると、まとまった一人時間は取りにくいものです。それでも、時間帯を少しずらすだけで確保できます。
家族が入浴している30分、あるいは全員が寝たあとの30分など、短くても「ここは自分の時間」と決めておくと、1日の中に息をつける区切りができます。長さより、毎日同じ時間帯にあることのほうが効いてきます。
今夜、照明を一段落とすところから
秋の夜長を活かすといっても、大げさな準備はいりません。まずは今夜、天井の照明を消して、手元のライトだけにしてみてください。
それだけで部屋の空気が変わり、次に何をして過ごそうかと、自然に考えたくなるはずです。


