毎年12月になってから大掃除に取りかかり、物の多さに圧倒されて途中で力尽きる。結局しまいきれず、来年こそはと思いながら年を越す。心当たりのある人は少なくないはずです。
片づけが年末に集中して大変になるのは、1年分の見直しを数日で一気にやろうとするからです。少しずつ前倒しすれば、12月の負担はかなり軽くなります。
今回は、9月から無理なく始められる持ち物の見直しのやり方を紹介します。
なぜ「9月」から始めると年末がラクなのか
9月は、片づけを始めるのに向いた時期です。
真夏に比べて気温と湿度が下がり、押し入れや納戸で作業しても汗だくになりにくくなります。年末のような時間の切迫感もないため、1つひとつの物と落ち着いて向き合えます。
9月から11月にかけて少しずつ進めておけば、12月にやることは「表に出ているホコリを取る」程度で済みます。掃除と片づけを切り離しておくのがポイントです。
1日15分、エリアを小さく区切る
「今日は納戸を全部」と決めると、たいてい終わりません。範囲は「引き出し1段」「棚1段」「靴箱の左半分」くらいまで小さくします。
時間は15分を目安にします。人の集中力が途切れにくく、面倒に感じる前に終われる長さだからです。タイマーを鳴らして、途中でも手を止める。これを続けるほうが、月に1回の大がかりな片づけより結果的に量が減ります。
手放す・残すの判断基準を決めておく
判断に迷う時間が、片づけが進まない一番の原因です。基準を先に決め、1つの物にかける判断は数秒で切り上げます。

「1年使わなかったら手放す」を基準にするのは、四季を一周して一度も出番がなかった物は、その先も使う機会が少ないためです。冠婚葬祭用や防災用など、めったに使わなくても必要な物は例外として最初に分けておきます。
場所の順番は「玄関」から
どこから手をつけるかで、続くかどうかが変わります。おすすめは、玄関→洗面所→キッチンの引き出し→クローゼット→書類、の順です。
玄関や洗面所は物の数が限られていて、15分でも見た目がはっきり変わります。最初に「片づけると気持ちいい」という手応えを得られると、次のエリアに進む気になります。
書類は、要不要の判断に時間がかかり、思い出の品が混ざると手が止まりやすいため、勢いがついた最後に回します。
手放し方は、物によって選ぶ
手放すと決めた物を家の隅に積んだままだと、片づけた実感が得られません。出口まで決めてしまいます。
まだ使える衣類や日用品は、必要な人に譲る、フリマアプリや買取に出す、地域の資源回収に出す、といった方法があります。大型の家具や家電は、お住まいの自治体で処分方法やルールが決まっているので、粗大ごみの申し込み方法を事前に確認しておくとスムーズです。
売る手間をかけたくない物は、期限を決めて寄付や資源回収に回すほうが、家から早く出ていきます。
リバウンドを防ぐ「1つ入れたら1つ出す」
せっかく減らしても、また増えては元通りです。新しい物を1つ家に入れたら、同じカテゴリの物を1つ手放す、というルールを決めておくと総量が保たれます。
タオルを買ったら古いタオルを1枚おろす、服を1着買ったら1着手放す。買う前に「何を出すか」を考える習慣がつくと、そもそも増えにくくなります。
まずは玄関の靴だけ
全体を見渡すと気が遠くなるので、今日は玄関の靴箱だけ開けてみてください。履いていない靴、片方だけの靴、傷んで直す予定のない靴を出すだけで、朝の出がけがすっきりします。
その小さな一歩が、年末に慌てないための習慣の入り口になります。


